三角コーンを再資源化、大成建設などが実証開始
大成建設と八木熊(福井市、八木信二郎社長)は共同で、建設現場で不要になった三角コーンの再資源化に向けた実証試験を始めた。廃プラスチックの発生量抑制と三角コーン製造時の二酸化炭素(CO2)排出量の削減によって、循環型社会や脱炭素社会の実現に貢献する。
建設現場で不要となった三角コーンを回収・運搬し集積場所に集荷した後、原料製造施設で洗浄・破砕して粒状にペレット化した原料として製造する。さらに原料を再生品製造施設に運搬して再生三角コーンを製造し、建設現場で使用する。
製造した再生三角コーンは、製造後に引っ張り強度や伸びなどの物理特性を評価した上で、大成建設の技術センターや建設現場で実際に使用し、約1年間にわたり耐候性などを検証する。その後、ふたたび回収して再資源化し、建設現場での利用を試みる予定。
日刊工業新聞 2024年01月24日