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世界にも例がない…富士通・東京海上が供給網リスク可視化、途絶回避支援クラウド

世界にも例がない…富士通・東京海上が供給網リスク可視化、途絶回避支援クラウド

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富士通と東京海上日動火災保険、東京海上レジリエンス(東京都千代田区)は22日、自然災害などのリスク可視化と物流の途絶を回避する追加費用補償を組み合わせ、強靱(きょうじん)なサプライチェーン(供給網)の構築と有事の意思決定を支援するクラウド型サービスを25日に発売すると発表した。

新サービス「サプライチェーンリスク・ビジュアリゼーション・サービス(SCRV)」は、可視化ソリューションと保険を組み合わせた。東京海上日動がSCRV専用の保険を開発し、サプライチェーンの途絶を回避するサービスは世界にも例がないという。

価格はID単位の課金となり、サプライヤー(供給業者)向けが100IDで年間1000万円弱。2025年度までに90社に提供し、関連サービスを含め売上高数百億円を見込む。

気象災害などの発生時に、登録した取引先に被災の可能性がある場合に自動でアラート(警鐘)メールを配信する。実際の被災状況の情報を入力することで、関係者全体でタイムリーな情報収集と影響の把握が可能。代替仕入れ先の確保や早期出荷、迂回(うかい)輸送などの対策を早期に実行できる。

保険は台風や豪雨などによる浸水や洪水、外水氾濫を対象として、製品の早期出荷や迂回輸送に伴う追加費用を補償し、迅速な回避行動による損害の未然防止を後押しする。

日刊工業新聞  2024年1月23日

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