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電動キックボードの自賠責保険加入義務化、8割弱「知らない」

電動キックボードの自賠責保険加入義務化、8割弱「知らない」

電動キックボードを個人が所有する場合、自賠責保険への加入が必要

損害保険ジャパンが実施した電動キックボードに関する調査によると、電動キックボードの所有者は自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の加入が義務化されていることに関し、8割弱の人が「知らない」と回答した。シェアリングサービスでは事業者側で自賠責保険に加入しているため利用者の加入は不要だが、「個人が所有する場合は保険加入が必要」(同社)と説明する。

電動キックボードは手軽な移動手段として人気が高まるが、保険加入に関しては利用者の認識が極端に薄いことが分かった。

同調査で、電動キックボードの利用者を見て危険だと感じたことはあるかを尋ねたところ、約8割の人が「感じたことがある」と回答した。「フラつきながら走っていた」「2人乗り、逆走、スピード出し過ぎ」といった声があった。

SOMPOインスティチュート・プラスの新添麻衣主任研究員は「電動キックボードの多くは、小さなタイヤが二つあるのみで、構造的に転倒しやすい」と指摘する。自賠責だけでなく、「自分のけがに備えるには、任意保険の加入も重要」としている。

同調査は2023年10月31日―11月3日にインターネットで実施。自賠責の加入義務化に関する質問には879人が回答した。

日刊工業新聞 2024年01月16日

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