電動アシスト自転車の電池サブスク、ヤマハ発動機が子会社設立
ドイツで25年めど事業開始
ヤマハ発動機は、ドイツ・ベルリンに電動アシスト自転車など小型電動車用バッテリーをサブスクリプション(定額制)で契約者に貸し出す事業を行う完全子会社「エニイリング」を設立した。2025年上期(1―6月期)の事業開始を予定する。現地企業と連携して、モビリティー用バッテリーのリユースやリサイクルに取り組む。
新会社の資本金は1500万ユーロ(約23億円、資本準備金含む)。25年1月時点で従業員約40人体制を想定している。
サブスクリプションサービスでは、街中に設置したバッテリーステーションでの交換が可能。バッテリー本体の購入費用や充電の手間が不要になる。配送事業者らとの契約を想定し、事業計画などの詳細は今後詰める。
モビリティーでの利用に適さなくなった使用済みバッテリーは、家庭用の蓄電池として再利用した後、分解してリサイクルする。
欧州は電動アシスト自転車の市場規模が大きい。ヤマハ発動機は24年早々にグループのフランス工場で、同製品用のドライブユニットの生産を始める予定だ。
日刊工業新聞 2023年12月26日