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国内最大・最高性能…大型陸上風車建設向けタワークレーンの効果

IHI運搬機械(東京都中央区、赤松真生社長)は、清水建設とエスシー・マシーナリ(横浜市瀬谷区)と共同で開発してきた陸上風車建設用移動式タワークレーンを完成させた。最大揚程152メートル、定格荷重145トンで自立式タワークレーンでは国内最大・最高性能という。5メガ―6メガワット(メガは100万)級の大型陸上風車の建設に対応する。

同クレーン「エス・ムーバブル・タワークレーン=写真」は、十字型の架台の上で自立する陸上風車建設用移動式タワークレーン。風車の建設後にクライミングダウンを行い、架台の脚部を取り外すだけで自走式多軸台車(ドーリー)に搭載し、移動できる。

同クレーンの活用により、クレーン部材の解体を架台の脚部だけにとどめて次の建設ヤードへ移設し、サイクル工程を約5日間短縮可能。発電事業者の工期短縮や費用削減につなげられる。

日刊工業新聞 2023年12月14日

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