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戻りコン使用した再生セメント、鹿島が製造体制構築

戻りコン使用した再生セメント、鹿島が製造体制構築

エコクリートR3の打設

鹿島は複数の生コンクリート工場で発生する戻りコンクリート(戻りコン)を用い、スラッジ再生セメントを製造する体制を構築した。このセメントを原材料とした環境配慮型コンクリート「エコクリートR3」を、横浜市内で建設している共同住宅の柱と梁(はり)、床に初めて採用。施工性に優れ、十分な強度があることを確認した。今後はエコクリートR3の採用先拡大や、新たな環境配慮型コンクリートの開発などに取り組む。

エコクリートR3は戻りコンから骨材を取り除き、脱水・粉砕して製造するスラッジ再生セメント「セムR3」を使用する。セメントの代替物となるため、セメントの製造工程で大量に発生する二酸化炭素(CO2)を抑制できる。

セムR3はこれまで、三和石産(神奈川県藤沢市)が同社藤沢工場で発生する戻りコンを対象に同工場だけで製造していた。このほど、川崎市臨海部の同社工場にも製造拠点を新設。複数の生コン工場で発生した戻りコンを集め、セムR3を製造する体制が整った。

最大7工場分程度の戻りコンを処理でき、セムR3の製造能力は従来の7倍程度に高まる。鹿島はあらゆる用途の建物にエコクリートR3を採用していく。

日刊工業新聞 2023年12月12日

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