300m超の超高層ビル支える、鹿島が6100mm径の拡底杭を築造する新工法開発
鹿島と東洋テクノ(東京都渋谷区、渡辺芳春社長)は共同で、300メートル超の超高層ビルを支える大口径の場所打ちコンクリート拡底杭工法「アースレックス工法」を開発した。国内最大の拡底バケットを用いることで、広く使われている直径4800ミリメートル以下の拡底杭(くい)の築造工法と同じ施工方法で直径6100ミリメートルの拡底杭を築造できる。両社は今後、同工法の採用実績を重ねるとともに、施工性の一層の向上やコスト低減に向けた検討を進める。
同工法は汎用性が高く、施工性に優れるのが特徴。具体的には、杭の軸部を通常の場所打ちコンクリート杭工法で使用する掘削機によって支持層の所定深度まで掘削し、拡底部を今回開発した国内最大の専用拡底バケットと、立ち上がり部の専用拡幅バケットで拡大掘削する。最大直径6100ミリメートルの拡底杭を築造できる。
日刊工業新聞 2023年12月07日