冷房時の電気代25%抑制、シャープが太陽光発電と家電連携で新サービス
AI×とIoTで省エネ
シャープは、太陽光発電と家電が連動する「ソーラー家電連携」サービスを11月21日から始める。同月30日発売のエアコン9機種でスタートし、クラウド通信エネルギーコントローラーを使った制御システムの応用により無料で提供する。人工知能(AI)が発電量と消費電力量を予測し、発電量が多い時間は強めの運転に移行する。電気代高騰に伴う省エネ需要に応える。
AIとIoT(モノのインターネット)を組み合わせたAIoTを活用。生活パターンや気象予報も踏まえ、時間帯や天候に応じて運転にわずかな強弱をつけ、快適性を維持して消費電力を抑える。試算ではソーラー家電連携の実施前に比べて冷房時は約25%、暖房時は約20%電気代を抑制できる。
今後、他社製家電との連携も予定。将来は電気自動車(EV)など電気を使うあらゆる製品を対象とし、快適性を保ちながら発電と電力消費のバランスを取る、独自の「スマートゼロエネルギーホーム」実現を目指す。
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日刊工業新聞 2023年10月25日