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半導体産業の成長取り込む、安川電機が米国市場強化へ

半導体産業の成長取り込む、安川電機が米国市場強化へ

安川電機の本社ロボット工場

安川電機は米国市場における半導体産業の成長を取り込む。足元は半導体市場が低調に推移し需要は伸び悩んでいるが、2024年度以降に半導体市場の回復を見込む。半導体分野を含め、産業用ロボットが多く使われる自動車業界以外の自動化ニーズにも応える。

安川電機の売上高と営業利益

安川電機は2023年3―8月期連結決算(国際会計基準)の売上高と営業利益が半期として過去最高を記録した。米国市場の売上高は半導体市場の需要が低調だった一方、一般産業分野における自動化投資などを取り込み、前年同期比109億円増の636億円に拡大。売上高に占める地域別の割合は同2ポイント上昇して22%となり、国内に次ぐ市場規模の中国市場(24%)に肉薄した。

小川昌寛社長は「米国市場の半導体産業はポテンシャル(潜在能力)を踏まえ、成長のドライブとして多いに期待する」と強調。足元の事業環境について「従来のパソコン用途だけでなく、データセンターや先端半導体への投資が兆しとして少し見えている」と説明する。

現時点で決まった事実はないものの、米国市場を強化する手段の一つとしてロボットの現地生産も選択肢の一つに掲げている。

一方、中国市場においても半導体や電気自動車(EV)、再生エネルギー関連など成長市場の需要を取り込む構えを見せている。

日刊工業新聞 2023年10月10日

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