コマツは２８日、リチウムイオン電池（ＬｉＢ）を搭載した３トンクラスの電動ミニショベルを国内向けに１０月から発売すると発表した。消費税込みの価格は１３２０万円で、年間５０台の販売を目指す。２０２３年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けており、今回の電動ショベル拡充などを通じて、顧客の作業環境改善とカーボンニュートラル（温室効果ガス排出量実質ゼロ）への貢献を図る。

発売する「ＰＣ３０Ｅ―６＝写真」は２０年に国内でレンタル機として導入した機種のフルモデルチェンジ機。鉛電池に代えてＬｉＢを搭載することで稼働時間延長のほか、車両の軽量化や小型化を実現した。

排ガスがなく低騒音で作業環境の改善が見込める。メンテナンスも容易で、工業用２００ボルト電源で継ぎ足し充電できる。屋内作業や夜間作業の需要を見込む。