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コマツが日欧で投入する20トン電動ショベルレンタル機の性能

コマツはリチウムイオン電池(LiB)で稼働する20トンクラスの電動ショベル「PC200LCE/210LCE―11=写真」を、10月以降に国内と欧州でレンタル機として発売する。北米や豪州、アジアでも順次発売する計画。電動化市場が形成されていない建設機械において、対応商品を他社に先駆けて投入することで高い技術力を訴求し、2050年のカーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現に向けた市場形成を目指す。

20トンクラスは油圧ショベルの中でも使用台数が多く、量産効果が見込める。3トン車の欧州市場への投入に続き、中型車でも電動モデルを発売することで電動化市場での存在感を高める狙い。

電動式はディーゼルエンジン式と比べ、排ガスが一切発生しない。また騒音や振動も小さいため、作業中でも運転者が周囲の作業員とコミュニケーションを取りやすく、安全で的確な作業が行えるほか、作業中のストレスや疲労感も少ない。

今回の機種は、技術提携している米国プロテラ製のLiBを搭載。フル充電で約8時間稼働でき、付属の充電器の活用により、9時間あれば充電できる。


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日刊工業新聞 2023年07月24日

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