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作業スピード3-5倍…不二鉱材がボイラ壁耐火物を高圧水で解体する新工法

作業スピード3-5倍…不二鉱材がボイラ壁耐火物を高圧水で解体する新工法

ボイラ壁耐火物を高圧水で解体する小型装置(スギノマシン提供)

不二鉱材(大阪市北区、水谷基泰社長)は、ゴミ焼却施設や発電所のボイラ壁耐火物補修時に、内部のボイラ水管を傷めずに耐火物のみを無人で解体できるウオータージェットによる新工法を開発した。人力で解体していた従来に比べ大幅に省力化、工期を短縮でき、水管損傷事故も防げる。同工法で2024年度に10件の受注を目指す。

不二鉱材は高速道路橋脚などの鉄筋コンクリート補修工事で主流となっているウオータージェット工法に着目。同工法による道路補修で実績を持つコンクリートコーリング(同都島区)の技術支援を得て、耐火物自動解体工法を開発した。

足場に取り付けた高圧水発生装置からボイラ壁耐火物に高圧水を噴射する。加圧した水を当てることで発生する亀裂がさらに大きくなる「水くさび作用」で破壊する。使用後の耐火物表面は多数の亀裂が発生しており、同作用で破壊しやすい。一方、耐火物で被覆している蒸気発生用水管は鋼製のため亀裂が発生せず、高圧水が当たっても損傷しない。

現在、耐火物補修は手作業で解体工具を用いて行っているが、耐火物だけでなく水管を損傷する事故が多発している。新工法による無人化で作業スピードを従来の3―5倍にスピードアップできるほか、作業者不足や労働災害などの問題解決にもつながる。

同工法に使用する小型装置の製造はスギノマシン(富山県滑川市)が行う。

日刊工業新聞 2023年09月28日

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