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1分間に100穴加工、スギノマシンが高速回転タップ機

1分間に100穴加工、スギノマシンが高速回転タップ機

半導体関連部品や電子機器部品製造などの小径タップ加工に向く

スギノマシン(富山県滑川市、杉野良暁社長)は、小型・汎用ドリリング・タッピングユニット「セルフィーダデュオ」シリーズに高速回転タップ機を追加し、発売した。1分間に100穴のタップ加工が可能。主軸の最高回転速度は毎分1万回転で、微小伸縮フロート機構を内蔵。最大ネジ立て能力はアルミニウムでM6、炭素鋼材のS45CでM4まで対応する。価格は非公表。

タップ回転と送り切り替え時のわずかな誤差を吸収し、ネジ立て精度を高める。誤差の吸収により工具にかかる切削抵抗が減少し、タップ工具の寿命も向上する。

軸の最高回転速度は毎分1万回転で、微小伸縮フロート機構を内蔵している(高速回転タップ機による加工例)

シンプルな構造で導入後のメンテナンスも容易。小型化や精密化が進む半導体関連部品や電子機器部品などの製造において、高い精度が求められる小径タップ加工に向く。

セルフィーダデュオは、モーターやスピンドルの交換で加工能力が変えられ、加工プログラムの変更で加工条件や加工サイクルの変更ができるなど汎用性が高い。


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日刊工業新聞2023年3月6日

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