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花王、ファストリ…「人的資本経営が進んでいる企業」はどこ?

花王、ファストリ…「人的資本経営が進んでいる企業」はどこ?

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産業能率大学が企業の人事・教育担当者を対象に実施した調査「人的資本経営が進んでいる日本企業」で、花王が得票数1位となった。2位はわずか1票差でファーストリテイリングが続いた。

花王は20票を獲得。同社は経済産業省が5月中旬にまとめた人的資本経営の「実践事例集」で取り上げられており、その印象とともに環境への取り組み、コンプライアンス(法令順守)など企業経営の姿勢も評価された。

19票のファーストリテイリングは柳井正会長兼兼最高経営責任者(CEO)が「日本の賃金はあまりに低すぎる」として3月(当時は会長兼社長)に、国内従業員の給与を最大40%引き上げたインパクトが大きい。多くの人事担当者が「賃上げ」を理由とした。

3位はカゴメとサントリーホールディングス(15票)で、次いで伊藤忠商事(14票)、サイバーエージェント(13票)、旭化成(10票)、丸井グループ(9票)、SOMPOホールディングス(8票)、トヨタ自動車(7票)の順だった。

調査は5月22日―6月13日にインターネットで実施。人的資本経営が進んでいると感じる日本企業を理由とともに記述してもらう方式で行い、246人から75社の名前が挙がった。

日刊工業新聞 2023年月9月26日

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