厚生労働省がまとめた民間主要企業の２０２３年の夏季のボーナス（賞与）妥結額が、平均で２２年比１・５９％増の８４万５５５７円となった。２年連続のプラス。新型コロナウイルスの感染拡大前の１９年の８４万５４５３円を上回り、１８年に次ぐ過去２番目の高水準を記録した。

産業別でみていくと、全２１業種のうち１５産業が２２年を上回った。上昇率では精密機器が同３８・１４％増とトップで、サービスが同１８・４７％増、運輸が同７・７５％増で続いている。一方、下落率では食料品・たばこが同１９・６４％減、電力・ガスが１０・７１％減、紙・パルプが同８・３３％減となったのが目立つ。

資本金１０億円以上かつ従業員１０００人以上で労働組合のある企業のうち、妥結額などを比較できた３５１社を集計対象とした。