「N-BOX」王座奪還の8月新車販売、1万台超えた4車種とは?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が6日発表した8月の車名別新車販売は、ホンダの軽自動車「N―BOX」が前年同月比51・1%増の1万6812台で3カ月ぶりに首位となった。全体的に半導体不足で減産となっていた前年同期の反動増が大きい。
2位は6、7月に首位だったトヨタ自動車の小型車「ヤリス」で同1・4%増の1万4232台。
上位30車種中23車種が前年を上回り、4車種が1万台を超えた。2022年10月に一部改良したダイハツ工業「タント」や、同8月に全面改良したトヨタの小型ミニバン「シエンタ」、23年1月に新型車を発売したトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」などが大幅に伸びた。
環境志向も高まっている。上位10車種のうち7車種がHVを設定している。一方、日産の軽電気自動車(EV)「サクラ」は同31・3%減の2419台となった。
軽自動車で首位を独走するN―BOXは、秋に全面改良車を発売する予定で、8月に先行予約の受け付けを開始した。より親しみやすいデザインと快適な車内空間を実現。今後の販売動向が注目される。
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日刊工業新聞 2023年09月07日