トヨタ「レクサス」は2.2倍…新車販売に回復傾向
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)による8月の新車販売台数は、前年同月比17・3%増の34万342台で、12カ月連続のプラスとなった。半導体など部品不足の状況が緩和しており、新車販売全体の回復が続いている。軽自動車の販売は、前年同月に半導体不足やコロナ禍の影響による部品調達の滞りがあった反動などで、2カ月ぶりに前年同月比プラスとなった。
登録車は同19・4%増の21万3865台で8カ月連続の増加。このうち普通乗用車は同24・5%増の12万52台で、8月単月としては2010年の11万9118台を上回り、過去最高となった。登録車のブランド別では、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が同2・2倍の6988台、トヨタが同45・2%増の11万1857台と大幅に増えた。
貨物車は同23・0%増の2万9876台で、9カ月連続の増加。バスを含む商用車全体では、いすゞ自動車が同73・1%増の6245台、三菱ふそうトラック・バスが同38・2%増の3041台だった。
軽自動車は部品不足の影響が薄れたことに加えて、ダイハツ工業が6―7月に仕入れ先の火災で工場稼働を停止した影響もなくなり、前年同月の販売を上回った。軽のメーカー別ではトヨタとSUBARU(スバル)を除く6社が前年同月比プラス。車種別ではスーパーハイトワゴン系の車種が上位を占め、22年10月に一部改良したダイハツ「タント」のほか、スズキ「ハスラー」、ホンダ「Nボックス」などが前年同期比で大きく増えた。5月に発売した三菱自動車「デリカミニ」も好調だった。
9月以降は、半導体などの部品調達難が緩和されてきているが影響がなくなったわけではなく、「読み切れない状況であり、現時点では見通しを立てられる状況にない」(全軽自協)としている。
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