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デンソーが供給網でCO2を25%減へ、取引先に対応促す

デンソーは、サプライチェーン(供給網)全体で排出される二酸化炭素(CO2)を、2030年度までに20年度比25%削減する新たな脱炭素化目標を策定した。取引先に自社で培った省エネルギー技術を提供するほか、再生可能エネルギーや低CO2排出材料への切り替えなどを促し実現を目指す。

デンソーは35年度までにカーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)を達成する方針を掲げているが、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量「スコープ3」について目標を示すのは初めて。同社の取引先は360社程度だという。

目標策定に伴い、気候変動対策の世界ルールである「パリ協定」の水準に適合すると認める「サイエンス・ベースド・ターゲッツ(SBT)認定」を取得した。合わせて事業者自らの直接排出「スコープ1」と、電気やガスの使用による間接排出「スコープ2」についても目標を策定し、同認定を取得した。直接排出と間接排出の合計で30年度までにCO2排出量を20年度比50%削減するほか、25年度までに100%再生エネに切り替える方針だ。


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日刊工業新聞 2023年08月11日

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