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「EVタクシー」「充電器」導入…第一交通・三菱商事など環境負荷低減

「EVタクシー」「充電器」導入…第一交通・三菱商事など環境負荷低減

北九州第一交通が導入するEVタクシー

第一交通産業と三菱オートリース(東京都港区、中野智社長)、三菱商事は、第一交通産業子会社のタクシー営業所で電気自動車(EV)や太陽光発電設備などの運用を開始した。北九州第一交通(北九州市小倉北区)の2営業所で合計18台のEVを順次導入する。環境負荷の低減や災害時のレジリエンス(復元力)の強化に加え、EVを導入するタクシー会社や営業所の拡大にも取り組む方針。

北九州第一交通の門司営業所(北九州市門司区)にEV12台と充電器、太陽光発電システム、エネルギーマネジメントシステムを、門司港営業所(同)にはEV6台と充電器を順次導入する。液化石油ガス(LPG)スタンドの減少や運輸部門への二酸化炭素(CO2)排出量の削減要請が強まる中、EVタクシーの運用を増やして地域交通の維持と低炭素化の両立を図る。

特に太陽光発電システムなどを導入する門司営業所では、環境負荷や走行コストの低減、停電時の対応などを検証・強化する。

また、全国のタクシー会社約700社と約4万台のタクシーで構成する組織「ナンバーワンタクシーネットワーク」に加盟する日の丸タクシー(岡山県井原市)などでも順次EVを導入する。第一交通産業などでEVタクシー営業所の運用モデルを構築して横展開を図り、タクシー業界のEV化を推し進める。

日刊工業新聞 2023年月8月1日

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