新来島サノヤス造船が引き渡し、バラ積み貨物船「NORA SCHULTE」の仕様
新来島サノヤス造船は、水島製造所(岡山県倉敷市)でパナマックス型撒積貨物船「NORA SCHULTE(ノラ シュルテ)」を引き渡した。窒素酸化物(NOx)排出3次規制や硫黄酸化物(SOx)排出規制などに適合しつつ、従来通りの全長と幅を維持し、より浅い喫水で、従来同様の載貨重量を確保した。
船舶の二酸化炭素(CO2)排出の国際規制「エネルギー効率設計指標(EEDI)」のフェーズ3(基準値から30%以上の削減率)を先取りして達成した。このほか省エネルギー対策では、低回転・大直径プロペラや「STF(サノヤスタンデムフィン)」など独自開発の省エネ装置を搭載することで8%以上の省エネ効果を実現した。さらに、省燃費性能に優れた電子制御式の主機関を装備するなど、各種環境対策の仕様を施した。
載貨重量は8万1957トン。全長229×幅32・24×深さ20・15メートル。定員25人