ＮＴＴドコモは２０日、携帯通信サービスの料金プランを刷新すると発表した。データ利用量が少なく、低価格な料金を求める利用者向けのプラン「ｉｒｕｍｏ（イルモ）」のほか、小容量から無制限のデータ利用まで多様なニーズに応える料金プラン「ｅｘｉｍｏ（エクシモ）」の提供を、７月１日に始める。全スマートフォン利用者の約半数が、月間データ利用量３ギガバイト（ギガは１０億）未満にとどまると言われている。小容量利用者向けのプランの充実を図ることで、競争力の向上につなげる。

新プラン「イルモ」では、月間利用可能データ量が０・５ギガバイト、３ギガバイト、６ギガバイト、９ギガバイトから選べる。０・５ギガバイトの場合、月５５０円（消費税込み）。対象はシニア層やＷｉ―Ｆｉ（ワイファイ）と併用して使う利用者などを想定している。物価高などを背景に、低価格な料金プランを求めるニーズが高まっていることに対応する。

以前からドコモへは「小容量ニーズに対応するドコモの安いプランはないかという声があった。そういう方々のポートアウト（転出）があった」（山本明宏営業戦略部長）ことも考慮した。

「エクシモ」は、三段階制の料金プラン。月間利用可能データ量は１ギガバイトまでは月４５６５円（同）、１ギガバイト超から３ギガバイトまでは５６６５円（同）、３ギガバイト超は７３１５円（同）。家族間での国内通話が無料となるほか、全国のドコモの携帯電話販売店でサポートを受けられる。