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世界初、クボタが米麦用「自動運転コンバイン」投入

世界初、クボタが米麦用「自動運転コンバイン」投入

無人自動運転コンバインが小麦の稲穂を刈り取る

クボタは14日、自動運転で米や麦の収穫ができるコンバイン「アグリロボコンバインDRH1200A―A」を2024年1月に発売すると発表した。人が搭乗せず自動運転できる米麦用コンバインは世界初という。価格は消費税込みで2203万7400円から。同社はトラクター、田植機を合わせた主要3機種すべてで無人自動運転の機種をそろえることになる。

新機種は機体の前後左右に人工知能(AI)カメラ、前後にミリ波レーダーを搭載し、周囲の状況を監視。さらにレーザーセンサーと、衛星を利用し数センチメートルの精度で位置情報を測位可能な「RTK―GNSS」アンテナにより、畦の高さと位置を検知する。

圃場の最外周を1周だけ有人運転して刈り取りすることで、最適な刈り取りルートを作成。2周目からは使用者の監視の下、無人自動運転が可能となる。

周囲の障害物や人などを検知して停止するほか、畦が低い場合は熟練者のように効率的な旋回を行ったり、作物の高さを検知し機体前方の刈り取り部やリールの高さ、車速を自動調整したりする。


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日刊工業新聞 2023年06月15日

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