「太陽光パネルリサイクル」需要増加を狙う、大坪GSIが福岡に新工場
大坪GSI(福岡県柳川市、大坪尚宏社長)は、太陽光発電パネル専用のリサイクル工場を福岡県みやま市に新設する。再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の終了によるパネルリサイクル需要の拡大に対応する。自社のガラスリサイクル工場の隣接地に整備して連携させる。投資額は1億3000万円。6月からの操業を予定する。
大坪GSIは産業廃棄物処理事業やリサイクル事業を手がける。今回の工場新設はリサイクル事業強化の一環。九州地域では特に3―5年後にパネルリサイクル需要の増加が見込まれるという。例えば借地で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を実施する事業者は借地料負担の点からパネルを撤去してリサイクルするケースがある。
新工場は敷地面積約3000平方メートル。工場棟は平屋で面積約500平方メートル。事務所棟は同150平方メートル。パネルの金属とシリコンは処理して売却する。ガラスはガラスリサイクル工場で水質浄化用資材や防犯砂利などに再生する。
大坪社長は「ソーラーパネルをほぼ100%リサイクルし、商品化するスキームを持つ事業者は全国でも珍しい」としている。
日刊工業新聞 2023年04月14日