燃料電池車両を開発…JR西日本、水素利用の本気度
JR西日本は二酸化炭素(CO2)排出削減に向けて水素の利活用を推進する。駅など鉄道事業にかかわる資産を利用して水素ステーションを設置するほか、将来はディーゼル気動車を置き換える燃料電池列車導入に向けた開発にも着手する。新技術での鉄道の環境イノベーション、地域連携での脱炭素社会実現につなげる。
水素ステーションでは燃料電池列車やバス、トラック、乗用車など燃料電池車(FCV)への水素供給に加え、JR貨物の貨物列車による水素輸送の拠点として活用することを検討。水素の利用から供給、輸送までサプライチェーン(供給網)に関与するプラットフォーマーになり、地域での水素利活用やCO2排出削減へ貢献する。
同社は兵庫県の「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート推進協議会」にも参加し、次世代エネルギー導入や脱炭素化へ地域連携を図っている。
2050年にグループ全体のCO2排出量の実質ゼロを目指す長期目標の一環。
日刊工業新聞 2023年04月14日