水素燃料電池で7時間駆動するポータブルスピーカーが生まれた!
山梨大学水素・燃料電池ナノ材料研究センター(甲府市、飯山明裕センター長)は「水素ポータブルスピーカー」をJR甲府駅などで披露した。同センターが運営する、県内の社会人技術者を対象とする「水素・燃料電池産業人材養成講座」の2022年度卒業で、講座に参加したメンバーなどが製作。水素燃料電池(FC)で駆動する。
スピーカーの出力は50ワットで体育館などでも使用できる。FCスタックは100ワットで水素は吸蔵合金(容量200リットル)から供給する。
FCスタックを装着したスピーカーの大きさは高さ65センチ×幅54センチ×奥行き36センチメートルで、重量は47キログラム。8時間駆動する。水素の量が不足してきた時は、発光ダイオード(LED)搭載アラートで知らせる。
山梨県と山梨大は水素の利活用を推進する「やまなし水素・燃料電池バレー」構想の実現を目指している。人材養成講座は山梨大が県の委託を受けて16年からスタートした。
日刊工業新聞 2023年03月23日