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コスモエネが新領域拡大、3年4200億円投資

コスモエネが新領域拡大、3年4200億円投資

会見する桐山浩社長(左)と山田茂次期社長(取締役常務執行役員)

コスモエネルギーホールディングス(HD)は、2025年度までの3年間に、再生可能エネルギーなど新領域1400億円を含め、4200億円を投資する。前3カ年実績より1800億円増となる。同日発表した中期経営計画(23―25年度)の中で明らかにした。これにより、25年度の経常利益を22年度予想比250億円増の1650億円を目指す。

総還元性向は60%以上と10ポイント引き上げ1株当たり配当を200円以上に設定。自己資本は内在するリスクを算定して6000億円とし、ネットD/Eレシオ(負債資本倍率)の目標を1倍とした。

株式の2割を保有する旧村上ファンド系が、再生エネ事業の独立上場や自己資本を最大5000億円とし余剰分の株主還元などを求めている。グループ内に留める再生エネ事業について4月に社長に就任する山田茂取締役は「FIP環境になり販売力と同時同量の調整能力が問われる。グループ内の機能をつなぎ合わせることが価値最大化につながる。論点である再エネ事業と自己資本には一定の回答を出した」とした。

また、30年を想定した長期ビジョンも設定、再生エネの供給網強化や次世代エネルギーの拡大、石油事業の競争力強化と低炭素化を進める。

日刊工業新聞 2023年03月24日

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