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未利用魚を食材に、ピエトロが考案したディナーメニュー

未利用魚を食材に、ピエトロが考案したディナーメニュー

包括連携協定を結んだ高橋泰行ピエトロ社長(左)、井口剛志ベンナーズ社長

ピエトロは規格外などで流通しづらい「未利用魚」のレストランでの活用を進める。水産ベンチャーのベンナーズ(福岡市東区)から福岡県産の天然魚を調達し、福岡と東京の一部店舗で食材として使う。未利用魚の価値向上や、フードロス低減などを通じて国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成につなげる。両社で包括連携協定を結んだ。

未利用魚は味に関係なく、サイズや水揚げ量の不安定さ、知名度の低さから市場に流通しない魚。ベンナーズは漁業者などから買い付けて加工し、冷凍食品として通信販売している。

ピエトロはまずディナーメニュー「福岡県産地魚のオーブン焼き」を期間限定で提供する。白身のイラ、ミノカサゴ、オジサンをハーブで風味を付けてローストする。終了時期は供給量に応じて変わる。高橋泰行ピエトロ社長は「まずは定番メニュー化を目指す」と力を込めた。

日刊工業新聞 2023年03月22日

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