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情通機構と住友電工が世界記録、19マルチコア光ファイバーで毎秒1.7ペタビットの伝送に成功した意義

情通機構と住友電工が世界記録、19マルチコア光ファイバーで毎秒1.7ペタビットの伝送に成功した意義

開発した19コア光ファイバのイメージ(情通機構提供)

情報通信研究機構のラーデマッハ・ゲオルグ・フレデリック主任研究員と古川英昭研究室長らは15日、住友電気工業と共同で、19本のコアをもつマルチコア光ファイバーで毎秒1・7ペタビット(ペタは1000兆)の伝送に成功したと発表した。標準外径マルチコア光ファイバーの世界記録を更新した。第6世代通信(6G)以降の主要技術になる。

太さ0・125ミリメートルの光ファイバーの中に19本のコアを形成した。コアごとに光信号を送って多重化するが、コア間で信号が干渉する課題がある。

今回、コアの並べ方を工夫し、コア間の干渉をランダム化して伝搬特性を均一化した。するとコアごとに信号が到達する時間差を抑えられた。この時間差が短くなると、干渉信号を取り除くデジタル信号処理の負荷を小さくできる。

63・5キロメートル先への伝送で毎秒1・7ペタビット。従来技術に比べて数百分の1の負荷で信号処理できた。海底ケーブルに必要な1万キロメートルでは数千分の1に抑えられる。

日刊工業新聞 2023年3月16日

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