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住友電工が新工場、蓄電池「レドックスフロー電池」とは?

北米で生産する検討を開始
住友電工が新工場、蓄電池「レドックスフロー電池」とは?

会見する井上治社長(サンディエゴ国際会議場、同社提供)

住友電気工業は13日、蓄電池のレドックスフロー電池を米国で生産する検討を始めたと発表した。同電池は太陽光や風力など再生可能エネルギーの蓄電に適し、再生エネ市場の大規模化が見込まれる北米で現地生産する。約10億円投じ、2024年度に工場を建設する計画。25年度には同電池事業全体で売上高100億円を目指す。

2月上旬に米サンディエゴで開かれた電力関連技術展に出展し、計画を表明した。同電池は電解液で充放電し、安全性や高い設計自由度、20年以上の長寿命が特徴。リチウムイオン二次電池に比べ初期費は約1・5倍だが、長期利用で優位性が高まる。住友電工は技術や実証、一部民間での導入で先駆けており、需要を創出する。

日刊工業新聞 2023年02月14日

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