コマツとホンダが機種拡充、電動マイクロショベルの性能
コマツはホンダとの共同開発による電動マイクロショベルの品ぞろえを拡充する。現行機種「PC01E―1」より一回り大きい「PC05E―1=写真」を、15日から都内で開かれる環境・エネルギー関連の見本市で参考展示。2023年度の早い時期に国内市場へ導入を目指す。
現行のPC01E―1は22年3月に国内市場でレンタル販売を開始した。排ガスゼロに加え騒音・排熱を大幅に低減できるのが特徴で、引き合いが増えている。より大型の機種を投入することで利用者層を増やす。
新機種のPC05E―1はバケット容量が0・011立方メートル(PC01E―1は0・008立方メートル)、機械質量が550キログラム(同340キログラム)、車体幅690ミリメートル(同580ミリメートル)と現機種より少しずつ大型化。現機種と同様に交換式のバッテリーを搭載し、電池残量が少なくなってもバッテリーを交換して、充電を待たずに作業を続けられる。小規模な土木・建築工事や電気・ガス・宅内配管工事の需要を狙う。屋内工事でも排ガスが出ない。
全回転域で力を発揮する電動モーターにより、エンジン車が苦手な低回転数の作業も力強い掘削が可能。エアクリーナーやフィルターの清掃、エンジンオイル点検や燃料補給もないため整備の手間も削減できる。
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日刊工業新聞 2023年03月10日