ヤマハ発動機が国内初、2輪車に「グリーンアルミ」採用開始
ヤマハ発動機は、2輪車用のアルミニウム部品の原材料として、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない再生可能エネルギーを用いて製錬された「グリーンアルミ」の採用を始める。2輪車製品でのグリーンアルミの採用は国内初という。順次、適用範囲を拡大していく。
2輪車は車両重量の約12―31%をアルミ部品で構成する。グリーンアルミの採用は製品ライフサイクルの一部である原材料製造時のCO2排出量(スコープ3)を低減する上で有効な手段の一つとなる。
大型ロードスポーツバイク「MT―09SP=写真」では、フロント・リアホイール用の鋳造材やリアアーム用展伸材などとしての活用を想定。同車をはじめ、大型モデルや競技用モデルの部品の一部から採用を開始し、供給量に応じて適用モデルを拡大する。
ヤマハ発は2050年までに事業活動を含むサプライチェーン(供給網)全体のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を目指しており、今回の取り組みもその一環となる。
日刊工業新聞 2023年03月03日