トヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」のスポーツ多目的車（ＳＵＶ）「ＮＸ」について、一部改良を行うと同時に２日から受注を再開した。主に半導体不足の影響で、２０２２年７月から受注を停止していた。長納期化している車種に優先的に生産を振り向けるなど、供給量の増加策にめどが立った。

４月以降の納期は、おおむね３―６カ月になる見通し。ＮＸはレクサスの主力車種で、一時は受注に対し供給能力が追いついていなかった。

一部改良では、車体の剛性を高めつつサスペンションを最適化し、操縦安定性と乗り心地を向上した。またドアトリムやグローブボックスなどの色を内装と統一し、室内の華やかさや上質さを高めた。このほか衝突回避機能を拡充して検知範囲を広げるなど、先進安全性能をさらに充実した。消費税込みの価格は４５５万―７５３万５０００円。

レクサスブランドで現在も受注を停止しているのはＳＵＶ「ＬＸ」で、受注再開時期は未定。他は受注上限を設けている車種もあるが、販売を継続している。