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小型部品の成形から塗装・乾燥工程を一元化、トヨタ系部品メーカーが開発した型内塗装技術の中身

東海理化が精工技研と共同で
小型部品の成形から塗装・乾燥工程を一元化、トヨタ系部品メーカーが開発した型内塗装技術の中身

小型部品向けの型内塗装技術

東海理化と精工技研(千葉県松戸市)は8日、小型部品向けの型内塗装技術(写真)を共同開発したと発表した。射出成形機でスイッチ製品などを成形した後、上型を変更し特殊な塗料を注入することで実現。成形時に発生する金型内の熱を利用し、成形から塗装、乾燥工程を一元化できる。自動車メーカーなどに提案し、2025年にも同工法で製造した製品の供給を開始する方針だ。

東海理化によると国内の自動車部品メーカーによる型内塗装技術の確立は初めて。射出成形機では成形だけでなく、塗装や乾燥などの工程が必要だった。

今回開発した型内塗装技術は二つの上型と下型を用意し、片方で成形している間にもう片方が塗装する仕組みを想定。既存の射出成形機を活用できるほか、塗装や搬送、乾燥の設備が不要になる。

部品1個当たりの製造で発生する二酸化炭素(CO2)排出量を従来比約60%減、設備スペースを同約80%減少できるという。


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日刊工業新聞 2023年02月09日

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