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パナソニックオートモーティブが実現へ、全工場リードタイム半減の方法

パナソニックオートモーティブが実現へ、全工場リードタイム半減の方法

パナソニックオートモーティブシステムズの車載カメラ

パナソニックオートモーティブシステムズは、国内工場の一つで3月までに生産リードタイムを従来比で半減する。デジタル変革(DX)による生産プロセスの変更などにより一定のめどをつけた。2025年3月期までにグローバル全13製造拠点に展開し、全工場でリードタイム半減を目指す。キャッシュフローを改善し、3年間の累積営業キャッシュフロー2000億円(22年3月期は赤字)の足がかりとする。

3月までに生産リードタイムを半減するのは、ヘッドアップディスプレー(HUD)、車載カメラ、インパネスイッチなど車載エレクトロニクス事業の国内工場としている。国内の車載エレクトロニクス工場は長野県松本市、福井県敦賀市、福島県白河市、滋賀県草津市の4カ所。対象となる工場は明らかにしていない。

対象工場ではパナソニックグループでサプライチェーン(供給網)管理システムを手がけるパナソニックコネクトの知見を入れ、人や設備の稼働・作業状況のセンシングデータからボトルネックを可視化、最適化した。今後は他工場や、車載コックピットシステムなど他の製品領域へも適用を拡大していく。省人化で生まれる人的リソースは「生産増強に振り向ける」(永易正吏社長)としている。

パナソニックオートモーティブシステムズは、25年3月期までの受注をほぼ確定している。ただ完成車メーカーの減産が響き、22年10月に23年3月期の営業利益見通しを下方修正した。「調達や物流リードタイム削減は当社でコントロールできないが、まずは生産リードタイム短縮にフォーカスする」(永易社長)考えだ。


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日刊工業新聞 2023年01月13日

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