半導体不足で前年割れの輸入車販売、8年連続トップのブランドは?
日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2022年の外国メーカー車の輸入車新規登録台数は、前年比6・7%減の24万2226台で、2年ぶりに減少した。10月からは前年比でプラスに転じているものの、半導体など部品不足の長期化が影響し、トータルでは前年割れとなった。一方、電気自動車(EV)の販売台数は右肩上がりで伸びている。
登録車全体の台数が落ち込むなか、外国メーカー車は比較的台数を保っており、シェアは9・5%と過去最高。ブランド別ではメルセデス・ベンツが、前年比1・3%増の5万2391台で8年連続の首位だった。
EVの輸入車販売台数は、同66・5%増の1万4341台で過去最高となり、初の1万台超え。輸入車全体に占めるEVの割合も過去最高で、5・9%だった。JAIAは「EVのラインアップが広がってきており、補助金も後押ししている」と分析する。
12月単月の外国メーカー車の輸入車登録台数の総計は、21年12月に対する反動増や半導体不足の緩和で前年同月比9・2%増の2万6553台となった。
日刊工業新聞 2023年1月12日