トヨタが首位陥落、22年米国新車販売は9.6%減
トヨタ自動車が発表した2022年の米国の新車販売台数は、前年比9・6%減の210万8458台だった。半導体不足による生産減少が響いた。一方、米ゼネラル・モーターズ(GM)は同2・5%増の227万4088台だった。トヨタは21年に海外の自動車メーカーとして初めて米販売で首位になったが、22年はGMが奪還した。
米国では底堅い需要があるが、生産変動に伴い供給が追いついていない状況が続いている。トヨタの主力車種の販売台数は、スポーツ多目的車(SUV)「RAV4」が同1・9%減の39万9941台、セダン「カムリ」が同5・9%減の29万5201台、ピックアップトラック「タコマ」が同6%減の23万7323台だった。
米国では米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの影響などで、景気が悪化するとの見方が強まっている。また人件費の高騰や人材確保といった課題も浮上しており、23年は自動車市場の鈍化が懸念されている。
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日刊工業新聞 2023年01月06日