ニュースイッチ

竹中工務店が開発中、自動運転船「海床ロボット」の進化

竹中工務店が開発中、自動運転船「海床ロボット」の進化

カフェ床ロボット(左)と客席床ロボット(右)がそれぞれ自動運航

竹中工務店は7日、大阪城公園(大阪市中央区)内の外堀で自動運転船「海床ロボット」を使った実証実験を公開した。今回が2回目で1年前より進化させ、人を乗せて自動航行する同ロボットの2台制御や着岸時の無線給電の実証などを行った。水上屋台や水上ショー演出などの活用を想定し、2025年大阪・関西万博で用途提案を行っていく。

同ロボットは竹中工務店にIHIや炎重工(岩手県滝沢市)など8社・法人で開発や用途展開を進めている。海床ロボットは3メートル四方の床がベースの自動運転船で上屋は用途に合わせ変更可能。実証ではカフェと客席になった2台の同ロボットがプログラムされた航路を自律移動し、双方が自動でドッキングする様子が披露された。

今後の方向性で「水辺の多い万博での活用や、水上のゴミを自動回収するロボット開発も進める」(竹中工務店の高浜洋平シニアチーフエキスパート)としている。

日刊工業新聞 2022年12月8日

編集部のおすすめ