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始動した“小林日商”、「変革」で賃金・生産性低迷を打破

始動した“小林日商”、「変革」で賃金・生産性低迷を打破

会見する小林会頭

日本商工会議所は17日、小林健会頭(73、三菱商事相談役)が正式に就任した。臨時会員総会を都内で開き、人事案などが可決された。コロナ禍と激変する国際情勢のなかで誕生した“小林日商”は「日本再生・変革に挑む」を新たなスローガンに掲げ、賃金と生産性が20年以上低迷する日本経済を変えるべく本格的に動き出した。

小林会頭は同日、「激動の時代だからこそ、日本の良さ・強さを再認識するとともに、新しい視点からの『変革』に挑んでいかなければ、国も企業も、この時代を生き抜くことはできない」と所信を表明した。

全国の中小企業のトップとして「雇用の7割を占め、地域経済やコミュニティーを支える中小企業こそが変革の主役を担っていく時代であり、我々商工会議所の役割はこれまで以上に重要になる」と強調した。

新任の副会頭は名古屋商工会議所会頭の嶋尾正氏(72、大同特殊鋼会長)と神戸商工会議所会頭の川崎博也氏(68、神戸製鋼所特任顧問)、仙台商工会議所会頭の藤崎三郎助氏(73、藤崎会長兼社長)の3人。それぞれの任期は2025年10月末まで。

日刊工業新聞 2022年11月18日

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