ニュースイッチ

三井化学が50億円で新設、「デジタルラボ」に構築する環境

三井化学は約50億円を投資し、袖ケ浦センター(千葉県袖ケ浦市)内に「デジタルサイエンスラボ=イメージ」を新設する。2024年10月から利用を開始する。研究開発のデジタル変革(DX)を加速する狙い。主要インフラとして、総演算性能がペタフロップス(ペタは1000兆、フロップスは浮動小数点演算能力)級のマルチアーキテクチャーの高性能なコンピューティング環境を構築する。

同ラボには研究開発や生産・技術部門のDX専門人材約100人やエキスパート人材が集結。袖ケ浦センターでさまざまな素材・製品を開発する研究者と交流し、研究開発のDXを加速させる。社外の人も活動できるプロジェクトルームや、遠隔地と共創を行える最先端デジタルコミュニケーションツールを備える。

また、太陽光発電設備や高効率空調などを導入し、環境に配慮した施設とする。

化学大手ではDX投資が活発化しており、三菱ケミカルグループは横浜市青葉区の新研究棟に化学業界トップクラスの高性能計算機を導入した。

日刊工業新聞 2022年11月16日

編集部のおすすめ