廃棄化粧品をインキ色材に、凸版が販促物制作に再利用
凸版印刷はメーキャップ化粧品をインキの色材として再利用した「ecosme ink(エコスメインキ)」を開発し、同インキを用いたプロモーションツールの試作品を制作した。化粧品の持つラメなどによって独特な加飾表現が可能になる。同インキを用いた販促物などを化粧品業界に向けて展開。2025年までに10社への提供を目指す。
化粧品メーカーで不要となった化粧品の中身をモーンガータ(東京都練馬区)から調達。その後、東洋インキ(東京都中央区)に委託して製造したインキを用いて販促物などを制作し、化粧品メーカーに販売する。コーセーも開発に協力。今後、同社で使用するギフトボックスなどの包装資材の印刷に活用する方針。
現在、多くの化粧品メーカー・色材メーカーでは、研究開発工程や品質維持のために市場に出せなくなった化粧品が廃棄物として処理されており、再利用の方法が模索されている。
日刊工業新聞 2022年11月04日