ブリヂストンが開発、パンクしても走れるタイヤの仕組み
消防庁が救急車向けに共同開発
ブリヂストンは、パンクしても走行できる救急車向けタイヤ(写真)を開発し、納入を始めた。パンク後も時速40キロメートルで、50キロメートルの距離を走ることができる。救急車や災害対応車両への採用拡大を目指す。
総務省消防庁の消防大学校消防研究センター(東京都調布市)と共同開発した。従来の救急車タイヤは荒れた路面を走ってパンクした場合に走行し続けるのが難しく、災害時の救助活動などに支障を来していた。
開発したタイヤは高温でも壊れにくい補強ゴムを内蔵し、表面に特殊な形状の突起を付けることで走行中にサイド部を冷やせるようにした。タイヤがパンク後に高温になって壊れ、走行できなくなるのを防ぐ。
日刊工業新聞 2022年11月01日