スマホアプリで“観光バス”呼び出し、商品魅力向上へ実証
大阪水上バス(大阪市中央区、奥村茂之社長)は、12月21日まで小型観光船の商品魅力と安全性向上に向けた実証実験「おおさかスイバー」を行う。定員10人以下の小型船をスマートフォンのアプリケーションでオンデマンドバスのように港への呼び出しを可能にして利便性を高め、2025年の大阪・関西万博に向けて舟運観光の発展を図る。船舶を安全に航行するためのアプリを開発して機能を検証する。
今回の実験は観光庁の「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」に採択された。アプリで呼び出す船に加え、大阪市内の大阪城や中央卸売市場などに近い計5カ所の河川港を定員30人の船での定時運航も行う。
安全航行アプリでは港内の混雑状況や他社船舶との距離、速度制限を把握、運航状況を管理する。待合所では仮想現実(VR)で観光案内する。
日刊工業新聞 2022年10月26日