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大注目、富士通が推進する「3D未来工場」って何だ?

富士通の「3D未来工場=写真」が注目を集めている。製造現場におけるデジタル変革(DX)の進展に伴い、現実世界をデジタル空間上に再現する「デジタルツイン」の台頭が目覚ましい。グループ工場でのデジタルツインの実践で3年超の経験を持つ富士通は、自社ノウハウのソリューション化に力を注ぐ。生産ラインを3次元(3D)化してシミュレーションなどを行う3D未来工場が一つの目玉になる。

デジタルツインの先進モデルとも言える3D未来工場を富士通が推進する背景には、人手不足の解消や、失われる“匠(たくみ)”のノウハウ継承といった課題がある。同社は人工知能(AI)による検査の自動化や生産品質の最適化などに加え、生産ラインのレイアウト変更を事前シミュレーションすることで、個々の作業者の作業不均衡の解消に役立てている。

仮想現実(VR)は組み立て作業者の研修にも活用される。作業時の課題も見える化することにより、ノウハウ継承にも用いている。設計から技能継承、工場最適化などの取り組みは通信機器製造の富士通テレコムネットワークス(栃木県小山市)に加え、顧客である自動車サプライヤーでも実績がある。

富士通はこうした製造現場のDXの一端を、21日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されるデジタル技術の総合展示会「CEATEC(シーテック)2022」で紹介している。

日刊工業新聞 2022年10月20日

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