仮想とリアルのオフィス融合、日立SOLクリエイトのシステムが進化した
日立ソリューションズ・クリエイト(東京都品川区、竹田広光社長)は、オフィスでの勤務とテレワークを組み合わせた“ハイブリッドワーク”に対応する「仮想オフィスサービス」に、対面での会話を支援する機能を開発した。現実のオフィスに出勤する際の座席予約ができ、同僚の勤務予定や座席位置も分かる。仮想オフィスとリアルオフィスの融合でコミュニケーションを促進し、組織の一体感を醸成する。
4月に事業化した仮想オフィスサービスの新機能として提供する。オフィスの座席はフロアマップで一覧表示し、出勤する同僚に話しかけやすい位置を予約できる。仮想オフィス環境から現実のオフィスの座席予約・位置確認ができる機能についてビジネスモデル特許を出願した。
仮想オフィスサービスは価格が利用人数2000人までの場合に1人当たり月額800円(消費税抜き)で、これまでに13社が試行し3社と成約した。同サービスに座席予約・位置確認機能を標準メニューとして追加し、2025年度にライセンス数8万人で5億円の売り上げを見込んでいる。
18―21日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれる電機・情報通信技術(ICT)の総合展示会「CEATEC(シーテック)2022」の日立ブースに仮想オフィスサービスを出展する。
日刊工業新聞2022年10月17日