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ニチコンが新設した電力“家産家消”モデルハウスの全容

ニチコンが新設した電力“家産家消”モデルハウスの全容

ニチコン明るい未来館の完成披露会。ニチコンの武田会長(中央)と積水ハウスの仲井社長(右から2人目)

ニチコンは電気自動車(EV)普及と再生可能エネルギー利用拡大を見据え、電力の“家産家消”を同社製品で体現したモデルハウス「ニチコン明るい未来館=写真」を京都府亀岡市に新設し、公開した。太陽光発電の電力を家庭とEVで使えるシステムや、家庭とEVの双方向で電力をやりとりできるシステムなどを備えた。2022年度の同システムの販売見込みは前年度比2倍強の約7000台。23年度は1万台を狙う。

同システムで先行するニチコンの武田一平会長は「EV販売台数と比例し、将来は同規模の市場が見込める」と指摘した。モデルハウスは生産子会社の敷地内で、住宅メーカーや自動車ディーラーなどの販売代理店、商社、太陽光発電の販売会社との商談などに用いる。新型EVなどの試験や実用データ取得に使える設備も備えている。

同システムを住宅と一緒に販売し、今回のモデルハウス建築も担った積水ハウスの仲井嘉浩社長は「新築時にEV購入も検討する人に提案していきたい」とし、同様のモデルハウスを同社としても構えていく方針を示した。

日刊工業新聞2022年10月16日

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