デクセリアルズは２０１２年の事業開始から１０周年を迎える。１２年９月末にソニーの化学部門から独立し、１０月には現体制が発足。異方性導電膜（ＡＣＦ）や光学弾性樹脂（ＳＶＲ）、反射防止フィルムなどの機能性材料の展開を強化し、民生用電子機器に加え自動車領域などで事業を拡大した。

２１年に東京都港区からマザー工場を構える栃木事業所（栃木県下野市）に本社を移転。２３年春には本社・栃木事業所内に来客者向けの新棟「レセプション棟＝イメージ」が完成予定で、ステークホルダーとのコミュニケーション活発化を図る。

新家由久社長は「今後、社会のさらなるデジタル化によって効率性向上や課題解決が進むことが見込まれる。テクノロジーの進化を支える製品やソリューションを提供し、持続的な成長を目指す」と次の１０年を見据える。