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ソニーが量産へ、業界初「セキュリティーカメラ用CMOSセンサー」の中身

ソニーセミコンダクタソリューションズ(神奈川県厚木市、清水照士社長)は、画像の全画素出力と特定領域の高速出力を同時に行える、業界初のセキュリティーカメラ用相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサー「IMX675=写真」のサンプル出荷を8月に始めると発表した。

高速道路の全体像と走行車両のナンバープレートを同時に認識するなどの場面に活用できる。消費税込みのサンプル価格は1518円。年内の量産開始を予定する。

センサーは1/3型(対角6・53ミリメートル)有効約512万画素。回路技術の工夫で実現した新機能「デュアルスピードストリーミング」により、一つのセンサーから全画素を最大毎秒40フレームで読み出すのと同時に、特定領域を全画素の半分までの大きさで設定し高フレームレートで出力できる。特定領域は広いほどフレームレートが低くなる。

また、画素部と回路部の積層構造で消費電力を従来比約30%低減。単露光方式で同約2・5倍となる78デシベルの広いダイナミックレンジを実現した。

日刊工業新聞2022年7月21日

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