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コロナワクチン3回目接種、血液透析患者が健常人と同等の抗体獲得

横浜市大・厚済会が確認

横浜市立大学と厚済会の研究グループは、新型コロナウイルスワクチンの2回の接種で免疫がつきにくい血液透析患者に対し、3回目の追加接種で健常人と同等の抗体を獲得できることを明らかにした。同患者は尿毒症の影響でワクチンによる免疫がつきにくく抗体価が低いことが知られていた。同患者へのワクチン接種に関する実施計画や施策への反映が期待される。

厚済会の関連透析施設に通院している透析患者と勤務する医療スタッフの計500人のデータを解析。ファイザーのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの2回目を接種して半年後までの抗体価を調べたところ、患者の値は健常人の3分の1程度だったことが分かった。

だが3回目のワクチン接種の1カ月後の抗体価は患者と医療スタッフのグループで差がないことを見いだした。

さらに両方のグループで、2回目のワクチン接種で十分な抗体を獲得できなかった人の9割が、3回目のワクチン接種で抗体価が大きく上がることが明らかになった。

日刊工業新聞2022年9月16日

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