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今、玄米クラッカーがシニア層に受けているワケとは

幸福米穀、2年で売り上げ3割増 Powered by SPRASH

幸福米穀(大阪府枚方市、北本武代表取締役)の、玄米クラッカー「ブラウンライスケーキ」の売上が増加している。2020年後半から増え始め、約2年で急増。22年上半期の売上高は1,613万円と対20年比較で約1.3倍に増加した。

米穀販売や穀物を用いたオリジナルブランドを展開する。売り上げ増加の背景にあるのは、コロナ禍による自宅での食事機会の増加と健康意識の高まりだ。ブラウンライスケーキは1枚35キロカロリーで、疾病予防につながる免疫ビタミンLPSや白米の約5倍の食物繊維を含む。健康や美容意識の高い女性から好評で、特に60~70代の利用が多いという。

利用者からは「味も美味しく炊いたものより食べやすい」、「パン代わりに食べているが、低カロリーで嬉しい」との声がある。玄米は炊飯では習慣化しづらい部分もあるが、ブラウンライスケーキはそのまま食べる以外にも、食材を乗せたりサラダに入れたりとアレンジも可能だ。

北本代表は「玄米食をより手軽に継続して、食習慣になれば嬉しい」と語る。今後は、米の栄養価の90%を含む米ぬかなどの素材を用い、完全栄養食の商品開発にも取り組むという。

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