こんにゃく芋原料の「ニンジャペースト」、糖尿病予防に!ソーセージや和菓子に応用
シデカス(兵庫県高砂市、寄玉昌宏社長)は、独自開発の低糖質素材「NinjaPaste(ニンジャペースト)」を用いた食品を2月に発売する。ニンジャペーストは、こんにゃく芋を原料とするペースト状素材で、食物繊維を豊富に含むのが特徴。糖尿病予防など健康維持につながる食品として訴求する。第1弾はソーセージで、和菓子なども開発する方針。12月までに1億円の売り上げを目指す。
ニンジャペーストは、100グラム当たり糖質が玄米の3%ほどの0・9グラム。熱量は同2%の7キロカロリーで、食物繊維は同3倍の9・0グラムを含む。市場が広がる大豆由来の植物肉と比較しても低糖質や低カロリーという。他の食材との結着力が高く、食材のまとまりが良くなるのも特徴。冷凍することで、食物繊維が水分や栄養素を閉じ込めて保持できる。
ニンジャペーストを用いた食品「NinjaFoods(ニンジャフーズ)」を発売する。ソーセージは、豚肉よりもカロリーが低い鶏肉を使う。ニンジャペーストを食材全体の約半分混ぜ合わせる。ニンジャペーストが含む水分で、加熱後は肉のジューシーな食感を再現できる。
健康志向の高まりを背景に、低糖質や低カロリーの食品は注目が高い。シデカスは健康維持につながる食品として訴求する。
ニンジャペーストは、おからや大豆肉と混ぜ合わせてもバラバラになりにくく、食品に加工しやすいのも特徴の一つだ。食品メーカーへの提案を強化するほか、介護関連事業者やスポーツジムのインストラクターなどを通じ、消費者への販路を広げる。
日刊工業新聞2020年1月8日